● 在宅医療や介護における薬剤師の役割について

在宅の訪問医療や介護のチームの中で薬剤師の果たす役割としては、患者や家族が安心して薬物療法を受けられるようにサポートすることです。
 
具体的には、次のような業務を行います。
・処方箋に基づいた医薬品や衛生材料を患者宅に提供する
・服薬指導や管理を行う
・飲み合わせや食べ合わせによる相互作用を防止する
・嚥下障害による薬の飲み込みにくさへの対処を行う
・薬の飲み忘れを予防するためのカレンダーを提供する
・複数の薬を1回の服薬分としてまとめる
・薬の保管や管理について指導する
・副作用が出ていないかモニタリングする
・残薬が残っていないかチェックする
 
在宅医療や介護では、患者と密に接する機会が多いため、患者だけでなく家族との円滑なコミュニケーションも求められます。また、訪問医師やケアマネージャーなどの医療福祉関係者と連携して、患者一人ひとりに合わせた対応を行うことも重要です。
 

● 薬剤師訪問サービス

「居宅療養管理指導」と「在宅患者訪問薬剤管理指導」の違いについて

「居宅療養管理指導」と「在宅患者訪問薬剤管理指導」の違いについて：
「居宅療養管理指導」は介護保険制度をご利用の方で、６５歳以上でご自宅で療養され通院が困難な患者様が医師の指示を受けて薬剤の配達、説明が受けられるサービスです。

６５歳未満で同じサービスを受けられる「在宅患者訪問薬剤管理指導」は医療保険制度をご利用の方ですが「認定疾患(注) 」が決められておりますので一度医療機関にご相談ください
(注) がん、神経疾患（パーキンソンなど）呼吸器疾患、心不全、骨粗鬆、骨折など多岐にわたります。
 

 
いずれも薬剤師がご自宅まで訪問し、お薬の説明や服薬状況、副作用などのチェックを受けることが出来ます。
訪問後は医師やケアマネージャーへの報告を行ない、情報共有します。
 
薬剤師による訪問は下記にあてはまる方にご利用いただくことができます。
・通院、来局が困難な方 ( 歩行困難、認知機能の低下等で介助が必要など  )
・薬剤師訪問サービスが必要な方（ 自宅でのお薬の使用や管理に不安があるなど ）
・薬剤師訪問サービスが必要であると医師が認め、薬剤師に対して訪問指示があること
・薬剤師訪問サービスのご利用に対し、患者様またはご家族の同意があること
　※ お薬代とは別途費用が必要となります。 
 

 

〇 薬剤師ができること
・薬局まで来局できない患者さまへ → お預かりした処方せんを元に薬剤師の訪問時にお薬をお渡しすることが出来ます。
　またお薬BOXやカレンダー等へお薬をセットさせて頂きます。 
・飲み忘れや飲み間違いが多い患者さまへ → お薬カレンダーや一包化を行ない飲み忘れなどを減らします。
　また医師に飲む回数が少ない薬を提案することもできます。余った薬は無駄にならないように調整を行ないます。 
・お薬の数が多くて飲むのが大変な患者さまへ → お話を伺いし、必要な薬と不要な薬を整理して医師にお薬を減らす提案をします。
 
【2023年度のマルゼン薬局での実績】
マルゼン薬局では、1年間に1店舗あたり370回患者様のご自宅にお伺いしております。 実績、経験のある薬剤師が訪問させて頂きますので、自宅での服薬や薬の管理に不安があるなどございましたら、お気軽にお近くのマルゼン薬局スタッフへご相談くださいませ。 
 

薬剤師訪問サービスの流れ

● お薬だけでなく、お客さまの健康、お食事、 介護、病院のことなどが無料で相談できます。